防衛省に要請書を提出しました(2022/8/24)

以下の通り、防衛省に要請書を提出致しました。回答が得られましたらご報告致します。



要  請  書

 前回、2021年12月20日に来省した際に、要望項目三に「米軍基地内からの汚水に関しての協議・委員会などの強化を図るとともに、近隣住民への丁寧な説明と、再発防止の徹底を米軍に求めること。(PFOSについて)」と申し上げました。その際に、防衛省からの回答は「政府全体としていま取組等をすすめているところです。防衛省としては引き続き関係自治会、関係省庁と緊密に連携して必要な対応、安全対策、再発防止の徹底をしっかりと行いたい。」という事や「日本でPFASが規制されたのは2012年と最近の話でして、それまでは一般家庭も含めまして、通常に使われていました。例えばフライパンのフッ素加工など一般的に使われていたものです。沖縄のPFASについては、米軍基地由来とよく言われていますが、現時点では米軍基地との因果関係ははっきりしていない。」ということでした。現時点でもこの見解は変わらないのでしょうか。

 2016年1月18日に嘉手納基地周辺の川を浄水する北谷浄水場並びにポンプ場より高濃度のPFOSが検出されました。沖縄タイムスが独自に米国の情報公開法に則って得た公開文書の内容(2022年8月10日公開)によれば、その2日後に米軍当局者のメールには「嘉手納周辺の水域に PFOS が含まれている場合は、空軍基地の結果である可能性が高い。(If there is PFOS in the water around Kadena, there is high probability it is a result of the air base.)」と記されており、つまり2016年の段階で、米軍はPFOS汚染と米軍基地の因果関係を認めていたということになります。米軍基地から垂れ流されたPFOSにより、自然破壊はおろか沖縄県民の生活への不安は増すばかりだということを念頭に、この資料をもとに日米合同委員会において、毅然とした態度で、「基地内への立ち入り調査を実施する」と要求すべきです。

 また、米空軍輸送機CV22オスプレイが8月16日に安全性の問題で飛行停止となりました。同月19日、陸上自衛隊に配備されたV22オスプレイは飛行停止措置なしとなっていましたが、翌20日には飛行停止措置が行なわれ、再開時期は未定となりました。一方、米海兵隊の保有するMV22オスプレイは未だ深夜を問わず、沖縄の上空を飛行しています。ご存じのとおり、使用用途やオプションが異なるだけで、機体構造および基本性能はどの機体も同じです。CV22オスプレイのエンジンとクラッチを結ぶローターの不具合により飛行停止措置が行われたということは、それは同時にC22オスプレイもMV22オスプレイも不具合があり、CV22オスプレイ同様に飛行停止措置を迅速に行うべきではないでしょうか。

 これを踏まえ、次の通り要請します。

1.PFOSの起因を米軍が認めています。防衛省も事実を認め水質調査などに全面協力すると共に、近隣住民への丁寧な説明を行うこと。

2.日米合同委員会において、基準値以上のPFOSが検出された近隣に位置する米軍基地内への立ち入り調査・検査を認めさせること。

3.米海兵隊が保有するMV22オスプレイの即時飛行停止を強く求めること。

  以上

速やかなる対応をお願いします。

 

2022年8月24日

 沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党  中村之菊

里村和歌子

松本亜季

防衛大臣 浜田靖一 様